できるだけ少ないもので、できるだけ多くのニーズに対応すると言う彼女の考えに基づき、1971年にデザインされたプロダクト。その名前の通り、多用途に使用することを目的に生産されました。最初に炻器の製品が生産され、後にガラスに素材を変えて生産されたようです。

彼女は生涯を通じて、トロフィーとも言われるこの形状へのアプローチを試みました。マルメの自社工房では、ピューター釉や金で塗装されたユニークな作品も生み出しました。

Signe Persson-Melin（1925 - 2022）
スウェーデン南部 Malmoにて生まれる。Konstfack（国立芸術工芸デザイン大学）にて陶芸や彫刻を学び、1951年から自身のスタジオにて制作活動を開始。1955年 ヘルシンボリにて開催されたH55展にて出品したスパイスジャーが人気を博し、ブレイクスルーを果たす。1960-80年代にかけて、Boda Nova、Hoganas Keramik、Rorstrand、Byarums Bruk、Svenskt Tennなど国内企業の主要デザイナーとして活動。1985年には、Konstfackで初となる陶芸学科の女性教授として教鞭に立ち、後身の指導を行う。2000年代には、Malmoにて再びスタジオをかまえ活動を再開。長きに渡り、業界に貢献した。

φ：10.5cm
H：10.5cm

ヴィンテージとしては、大変良い状態です。

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