2022/09/03 11:00


昨日はFinn Juhl展に訪れました。

名だたる椅子達の美しさはもちろん、関連するデザイナー達の隠れた名作(日本国内にて認知度が高い作品とは作風が少々異なるもの)を見つける楽しみも味わうことができます。

国内では、デザインに対して批判的な意見も多かったFinn Juhl。1948年にニューヨーク近代美術館(MoMA)の学芸員であるEdgar Kaufmann Jr.との出会いを経て、彼の才能はアメリカに広まります。

この流れは、Jens Quistgaardらと同様で言わば逆輸入のような過程を経て、北欧諸国での評価が高まりました。

最後のセクションでは、北欧の名作椅子についての造詣が深い研究家 織田憲嗣さんの対談VTRをご覧いただけます。

“本物は振る舞いを要求してくる” 

つまりは、物が人間に変容を求めるという意味であり、それに相応しい所作を身に付ける必要があると話されています。

織田さんの言葉を噛み締めつつ、名古屋にて日々の業務に精進して参りたいと存じます。

Finn Juhl and Danish Chairs

フィン・ユールとデンマークの椅子

東京都美術館

2022.7.23-10.9